こんにちは。
先日書いたブログにあるような、「平穏無事な土台」になるような村を創り始めたわけですが、先日、その村づくりに欠かせない代物、日産リーフを買いました。
それに伴い、私の4年半、9万kmの移動を力強く助けてくれたゴルフちゃんとはサヨナラしました。
96万円で買ったから、1kmあたり10円ちょっとの車両価格であのスピードと衝突安全性を確保できたかと思うと、これはこれで良いお買い物でございました。
中古の日産リーフを買いました
リーフって、電気自動車です。
それが今回の村づくりには欠かせないんですよね。
今回購入したリーフには30kWhの蓄電池が搭載されています。まずこれ車なんで、走ります(当たり前)。家にある単相200Vのコンセント(エアコンとかでよく使われているタイプ)からリーフに電気を送ると、8時間ほどで満タンになり、そこに蓄えられた電気で約200kmほどは走ってくれます。
そして、なんと、実は、その電気を逆に家に送り返すこともできるんです!Leaf to Home(※)っていうシステムがあって、そのシステムでリーフが家に接続されていたら、その間は関西電力から電気を買わなくても、リーフから給電される、と。
※リーフを含めた電気自動車(EV)から自宅に送電するシステムをVehicle to Home(V2H)と呼びます
だから例えば、電気代の安い夜間にリーフに蓄電しておいて、電気代の高い昼間にその蓄えた電気を使えば、日中でも安い深夜料金で過ごすことができます。
さらに言うと、昼間に太陽光発電で作った電気をリーフに蓄電しておけば、太陽光で発電できない夜間にリーフから家に電気を供給することが可能になります。そうなるともう、関西電力から電気をほとんど買わなくてよくなる?
世に言う「オフグリッド」のような状態。
グリッド(送電系統)と繋がっていない状態(オフ)の電力システムのことをオフグリッドと呼びます。
実は実家で8kWほどの太陽光発電をしていて、来年11月に関西電力との売電契約が終わります。その後の契約がどうなるかわからないんですけど、まぁきっと希望するような単価では買ってもらえないでしょうよ。
それだったら普段使っている車をリーフに替えて、昼間の余剰電力をリーフに蓄電して、走る。また、夜間の電源として家に供給する、というシステムにしてしまえば、ガソリン代はゼロになるし、オフグリッドに近づいて電気代は削減できる。そんなにお金を稼がなくてもよい環境に近づくわけです。言わばリーフは「動く蓄電池」。
しかもリーフって、家庭用の「動かない蓄電池」と比べても圧倒的に安いんですよ。家庭用蓄電池ってネットで調べても、1kWhあたり15〜30万円ほどします。今回のリーフに搭載されている蓄電池は30kWhだから、その相場で単純比較すると450〜900万円(笑)
今回購入したリーフは新車だと350万円くらいしたのかな?でも販売から1年数ヶ月が経過した中古車で購入したこともあって、すべて込み込みで166万円でした。「動かない」のが450〜900万円、「動く」のが166万円(給電するなら別途Leaf to Homeの費用がかかります、たぶん30万円くらい?)。きっとこれはリーフが世界中で販売されていることによる「規模の経済」が働いているんでしょうけど、そんなわけで蓄電池として捉えたら、中古のリーフはすんげー安いのです。
なお、リーフを活用したオフグリッドへの道は、日産や電気屋さんに尋ねてもなかなか有用な情報は入ってきませんでした。そりゃ両者ともV2Hの知識を網羅的に理解する専門家じゃないですもんね。なもんでネットで情報を探しまくっていたら、メンバー間のコミュニケーションを通じて、より良いEVライフ、V2Hライフを満喫しようという、秘密のfacebookグループを見つけたので、そこに参加させていただき、いろんなアドバイスをいただきました。そこはもう、V2Hを実践されている猛者がいっぱい。私はまだまだ勉強途中なんで、今後もそのメンバーの方々にはお世話になりたいと思っています。
お天道様が顔を出してれば、生活する電気も賄える、車だってびゅーんと走る。私は原発反対派なんですが、この仕組みで自分が使うエネルギーに目処をつけることができれば、大手を振って「原発反対!」って言えそうです。そしてこんな世界が広がれば、火力発電やガソリン・ディーゼル車のニーズも減っていくだろうから、各国を巻き込む原油絡みの争いも減りませんかね?そのあたりの国際情勢には疎いんですけど。。
そして今から作る農家民宿に、この電力システムを反映させたいと思っています。電気の融通は実家と要相談ではありますけどね。
ライフラインに依存しない、有事であっても平穏無事の農家民宿
2011年、東日本大震災のボランティアで、海辺の老人ホームに山の湧き水を給水したり、また避難所となった地域の中学校で寝泊まりしたこともあったんですが、ライフラインを失った人がどれほど困るのかを目の当たりにしてきました。
だからライフラインを強固なものにすればいい、という考え方もできるんでしょうけれど、残念ながら私は政治家でもないから、行政絡みのことには主導権がなく、確かなものにならないかもしれないし、もしそうなるときっと不満が募る。そういう感情を抱くのは嫌だから、それだったらライフラインに依存せずに自立できるライフスタイルを自分なりに構築しようと思いました。
なんか「世の中の大きいの」って自分に主導権はないし、多くの人が言う「大丈夫」なんてアテにならんと思っているので。
だから強固で確かな「平穏無事」を目指して、これから作る農家民宿は、ライフラインに依存しない運営ができるスタイルを目指していきます。
それは、先に述べた電力事情に限りません。エネルギーとして捉えた時に、電気→熱に変換すると電気を食いやすそうだし(偏見)、エネルギー源はできるだけ分散させてリスクを軽減したいから、まずお湯を作るには夏場は太陽熱給湯システムで、それ以外の季節はそこに薪ボイラーで加温するハイブリッドにしていく予定です。これで給湯に要する自然エネルギーはほぼタダで手に入ります。
そして暖を取るのは薪ストーブ。以前から導入している「なんたん暖炉」だと、天板は天ぷらを揚げられるくらい熱くなり、さらにオーブンもあって様々な調理に対応できます。さらに、長い煙突を要しないロケットストーブ構造を内部に持っているから屋外でもポンと置けて、災害時に強いのなんの。
また農家民宿には綺麗な地下水が引けることになったので、蛇口を捻るとミネラルウォーターが出てきて飲み水はカンタン確保、お風呂も入り放題になります。年間通して15℃くらいの水温だから、夏場の暑い時期なら母屋周辺にミストシャワーで噴射すれば、その辺りは気化熱で冷房いらず。あ、噴水も作ろうかな。
水で言うと、下水はライフラインに繋がれていて私に主導権がないところなんですが、仮に停電で私が住む南中自治会の下水処理施設が機能しなくなったとしても、我々の自治会内には「南桃苑」という、頼もしきし尿処理場があるんです。
「南桃苑」は丹波市、西脇市、多可町のし尿・汚泥の広域処理を行っている氷上多可衛生事務組合の愛称(?)で、私が生まれる前からあります。幼少の頃は今より臭かったこともあり、我々はダイレクトに「うんこ処理場」と呼んでいて、元うんこの肥料に塗れてよく遊んでいたものです。
で、その「南桃苑」には非常用電源が設置されているから、停電が起きても大丈夫。なもんで、「南桃苑」のお膝元の我々南中自治会の下水処理施設が困ったことになったら、真っ先にバキュームカーで来て処理しくれるのではなかろうか。お願い行政。これだけは私の手腕でどうこうできませんが、少なくとも丹波市、西脇市、多可町内のどの自治会よりも有利な立地ではあると思います。
そんなわけで、自然エネルギーをフル活用し、できるだけライフラインに依存しないスタイルを確立することで、平時はランニングコストを抑えた農家民宿を運営することができ、有事の困った時は「みんなの村」の村人が集まってその場を凌ぐに耐えられるような、そんな「避難所」として活用する予定です。
え?水とエネルギーがあっても、避難所の食料はどうするんだって?
幸いにも通販でお米を販売しているので、その在庫を「備蓄」と捉えると、主食は常にキープしてございます。「備蓄量」を安定させるためにも、皆さん、ぜひ通販でこの美味しいお米を買ってください(笑)一定の流通量があった方が、在庫(備蓄)管理がしやすくなりますんで。
http://www.min-mura.jp/koshihikari/
でも、今8月後半だもんなぁ。もうすぐしたら美味しい新米ができるので、その時まで待つのもアリかなぁ。
加えて今年は味噌でも作るかな。米と味噌がありゃ、あとはなんとかなるだろう。
村人募集、というか、ふら〜っと来てもらえたら
さぁさぁ、そんなわけであなたもこんな世界観を持つ「みんなの村」の村人になってみませんか?別に年会費を払えとか、米を買えとか言いません(さっきお米のお願いをしたばっかりやけどw)。この生き方、在り方に共感していただけたなら、ふら〜っと遊びに来られて我々とおしゃべりして楽しく有意義な時間を過ごしていただければ、それでもう「村人」です。
実はもうすでに村人がおられます。村人ナンバー001、佐藤勉(ベンちゃん)という後期高齢者です。定年退職後に丹波市市島町で「そばんち」という蕎麦屋を興し、今や京阪神からのお客さんがひっきりなしにやって来る、丹波市で一番評価の高い繁盛店(「食べログ」269件中1位、3.54、8/23現在)にまで成長させ、そして今年、その蕎麦屋を弟子に譲られました。
そして、今度はこのみんなの村内にあったカフェを改装されて、今年から「手打ち蕎麦 お休み処 木琴」という蕎麦屋を始められました。なんとお元気な後期高齢者だこと♡
昨日はチラシ作成の件で、facetimeで遠隔会議を行いました。最近いい感じで煽られています。
農家民宿あり、手打ち蕎麦屋ありで、この村がリアルに創られているのを実感している今日この頃です。
(近々、そのベンちゃんの話もブログにアップしようと思います)
というわけで、この価値観に共感していただけて、さらに一緒に何か企てたいという方、どうぞいらっしゃいませ〜。
ちなみに先日、この農家民宿の外構を整備するために枕木150本を大人買いしてきました。暑い夏の盛りが過ぎたら、地面のコンクリートを割って枕木を敷いていこうと思っています。村づくりに精がでるぜぃ。